ここ最近になって、ようやく何となく小耳にも入ってくるようになった ”ETC2.0” というもの。 これって何? 今までのETCとは何が違うの? 買い替えなきゃいけないの?
今まであったETC車載器の通信機能をさらに進化させ、高速料金の精算だけでなく、、 情報の通信にも使っちゃおうという規格がETC2.0。
ちなみにこの名称は近年になってそう呼ばれ始めただけで、少し前から ”DSRC” というスポットサービスがあり、それが前身となりやや追加サービスが付帯して進化したものとお考え下さい。
なお、この規格のETCサービスに対応させるためには、従来からあったETCではなく、新しく ”ETC2.0” に対応した車載器が必要となります。
ETC2.0のサービスを受けないのであれば、特に買い替える必要はありません。 買い替えないからと言って、突然ETCが使えなくなるという事もないでしょう。 またいずれ主流はETC2.0になるとは言われておりますが、まだまだそのサービスでトクが得られる人は極々限られた人しかおらず、今後よほど大きな政策が見られない限りは〜 (例えばETCとETC2.0とでかなり料金差を設定するとか、またこれまでのETC車載器は生産中止にし、ETC2.0のみに一本化するとか) そこまで普及するとは思っていないのも 車屋さんでもある私の私論。
ちなみに2.0のフルサービスを傍受するには、連動するカーナビや対応スマートフォンが必要になったりと〜 ここら辺りもちょっと面倒くさい。
2016年4月現在では、
従来のDSRC時代から存在している情報提供サービスに加え、(⇒ ちなみにこの情報サービスは、従来のVICSよりもはるかに広範囲な渋滞情報・渋滞回避情報が得られたり、急カーブなど安全運転の支援情報も、、 という感じですが、でも雪道注意とか急カーブ注意とか、、 こんな安全支援とか無理矢理感強いですし、そもそも渋滞情報は高速道路でしか使えないものですので、、 まあ普及が燦々たる結果なのは十分ご想像して頂けるであろうかと。 あ、それと観光情報サービスとかもあるようですが、こんなんネットで検索する方がはるかに有益)
ETC2.0に進化しての新サービスでは、、 一部首都圏のみに限られた圏央道利用者に対する割引きサービスのみ。 これが唯一のメリットか。
なお、今後の予定としては〜 さらなる割引きの導入とか謳われておりますが、ここはまだまだ未定。 また高速道路の一時退出を連続走行と見なせるようにシステムされるようですが、ここは導入実現は高いものの〜 そもそも高速道路をいちいち降りる場面なんてそうそう考えられるものではないので、ここもなんだか無理矢理感いっぱい。 それと渋滞ルート回避&割引きとかもあるようですが、ここも渋滞していて回避できるような多く選択できる高速道路が整備されていない限り使えない妄想であり、また普及してきたらそのうち消滅しそうな第一候補でもあり、、 メリットの長続きもしそうになくやはりイマイチ。 その他は、、 なんだか強引に理屈化した道路ネットワークの活用化につながるなんちゃらとか、、
あ、そう言えば〜 駐車場の決済とかドライブスルーでの活用とかという予定も挙げられているが、これって イーテックとか命名された頃の初期のETCから言われていた ”今後の予定” そのまんまであり、ここはまさに ”絵に描いた餅” として挙げているに過ぎないであろう。(ここら辺りの案は、10数年も前のETC普及初期から謳われてる)
まあ要するに、ポータルサイトとか見ていると これでもか! みたいなメリットが謳われているものの〜 現況では なくてもいい程度の特典しかないと言ってもいいかもしれません。
車載器本体の価格が、今の段階ではまだまだ割高な点でしょうか。
ETC2.0専用のカード。 そんなんありません。
ETCとETC2.0とには、高速料金決済に関する互換性がありますので、もし今後2.0にグレードアップしたとしても〜 今あるETCカードまで替えたりする必要はありません。 またこれから新たにETCカードを作られようとした場合でも、一般的に流通している従来からのETCカードで問題ありません。
とまあこんな感じで、ややネガティブ傾向な まとめばかりとなってしまいましたが、参考になる部分御座いましたら幸いです。