車業界20年!の、クルマ屋さんの私・管理人によるETC車載器本体取外し解説。
各電源コードの取り外しが終わりましたら〜 残るアンテナコードなどの撤去作業。 但し、本体へアンテナが埋蔵されている ”一体型車載器” につきましては、(ダッシュボード上やフロントガラスなど、どこにも車載器アンテナがないタイプ) ここでのアンテナ撤去は必要ありません。 お心当たり御座います方は先へお進み下さいね ^^
最近の機種はおおよそフロントガラスの上部、バックミラー裏あたりにアンテナが貼りついておりますが、一昔前の車載器だとダッシュボード上の奥の方へ設置されているタイプもあるでしょう。
先ずはこれを撤去。
両面テープで接着されており、剥がすには ”内張りはがし” を使ってやるのが手っ取り早いです。
ちょっとした隙間へ内張りはがしを差し込んでやり、テコの原理でじわりじわり引きはがしていくような感じ。(一気に力を入れてしまうとアンテナが壊れてしまう事もあります) 出来ればやや暖かい晴れの日の方が、粘着が柔らかくなっており剥がしやすいかもしれません。
なおこの時、内張りはがしの支点となる部分には ビニールテープなどクッションとなるものを巻いておきましょう。 金属の固い部分が直接ガラスに触れていますと、思わぬ割れやヒビなど事故となってしまう事も御座いますので。(また工具の先などは比較的鋭利なため、ガラスやアンテナなど、不用意な傷を付けてしまわないようにもご注意を。 → やや力が入り難いですが、樹脂製のモノを使うという手も)
剥がれましたら、その本体と後ろに伸びている配線を ちょっとだけ引っ張ってみれらてください。
おそらく右か左か、天井の側面に沿って配線が伸びていると思います。
次は、その配線を取っ払っていくために一部の内張りなどをはがしていきます。
ほとんどの場合、先ほど確認した右か左か配線が伸びている方向のピラー裏の内張りをはがすだけで大丈夫ですが、かなり丁寧に取付されている場合には、フロントバイザーの固定ネジなどを取り外さないといけない場合も。
このタイプ(ハイエース)はピラーに ”取っ手(アシストグリップ)” が付いており、ひとまず先にそのグリップを取ってみましょうか。
細いマイナスドライバーやヘラ型の内張りはがし等でキャップをはずすとネジが待機。 このネジを取ると取っ手も取れます。 この犬チャウチャウちゃう?ちゃうちゃう。
後はステレオ周りのパネルを取った時みたいに、内張りはがしと指先などでピラーの内張りのピンをパチパチ取っていき〜
ラスト奥の方はツメが引っかかっているので〜 引き抜くように取り外せばOK
アンテナの配線が見えてまいりました。
ピラー部分を取り外せば、天井内張りに押し込められていた配線も緩くとりやすくなりますので、ついでにコードも引っ張って(天井内張りの端にそって) 配線を外していってみましょう。
ここまで↑ 取れましたら、次は車載器本体裏へコネクターで刺さっていたアンテナコードを、徐々にピラーに向かって緩めて?外していきます。
なおこの時、このアンテナ線↑ を引っ張って、無理矢理コネクター側の配線を引き抜こうとしないで下さい。
ほとんどの場合、ダッシュボード奥で配線が結束されていたり、また結束されていなくとも、コネクターが何処かしらに引っ掛かってコネクターが損傷してしまう事も。
このクルマの場合、先ずはコネクター側を奥へ押し込むようにアシストしながら、ステレオ裏から軽く配線を引っ張りステレオ裏へ配線を引っ張り出してきて、そこからはグローブボックスを取り外し、奥で結線されているインシュロックをほどくなどしながら また配線を徐々に取っていきました。(ちなみにグローブボックスを外すと、オーディオ裏からピラー方面まで手がアクセスしやすくなるメリットも)
コネクターがピラー下くらいまで来るくらいに配線が取り外せましたら、後はコネクター側をピラー奥へとアシストしながら、ピラー奥上部から徐々に配線を抜いていくだけ。
無事抜けました。
これにてアンテナの配線撤去作業終了です。
ここまで来ればETCも取り外せたも同然。
>>> E 車載器本体の撤去と後片付け編 へと続く。
以上、アンテナ線の取り外し編でした。