車業界20年!の、クルマ屋さんの私・管理人による DIY向けETC車載器本体取り付け解説。
なお当ページでは、カーオーディオ裏の配線から電源を確保するETC取付け方法 (連動型のETCは除く) を解説しておりますが、基本的にはそれがカーナビでもほぼ同一工程となろうとお考え下さい。 但し! 新車時からの特殊なカーナビに関しましては、また特殊なオーディオシステムやナビシステムを持つ車両に関しましては若干工程が異なったり、当サイト上の情報だけでは不足ある可能性も十分に考えられますので、これら予めご留意願います。【⇒ それと、当サイトをご参考にされる上での注意点など】
一般ユーザーの方がDIY作業するにあたって、一番よくネックとなる所が・・・ カーオーディオを取り外すまでの 「内装やパーツの脱着方法」。 カーオーディオから電源を取るって言っても、カーオーディオが取り出せなければ電源は取れませんからね〜 ^^
そこで! カーオーディを取り出すために必須となる情報が・・・
つい最近、私管理の他ブログにてピックアップした記事ですが、上記記事のリンク先にある 「車種別取付情報」があれば、どこのネジを外してどこのパネルを引っ張れば・・・など、カーオーディオを取り出すための詳細情報が得られますよ〜 ^^)ノ(基本、カーナビも同じくお考え下さい)
また、カーオーディオに接続されている各種コードから、必要な電源を割り出すためにも必須と言える情報も掲載されていますので、これは予めよく覚えておいてくださいね ^^(配線図は車両側のハーネスなんで、カーナビに関しても、ほぼ同一と見られてください。 ただ一部、特殊なカーナビやオーディオまでは対応し切れておりませんが。。。)
なお、マツダの一部や外車などは、オーディオの脱着に特殊工具を用いる場合もありますので、事前にこれら 「車種別取付情報」で必要な情報をピックアップしておきましょう。(特殊工具が必要だと、道具をそろえるのが面倒なので・・・)
またホンダ系の車は、カーオーディオの取り外しの難易度が高いモノが比較的多いので、個人DIYレベルでの取り付けチャレンジは出来れば避けておいた方がベターな事も。 事前にレベル要確認。 (年式の古いトヨタ車なんかも。 また場合によっては、スズキなどの手の入り難いオーディオ裏に取り外しネジが付いているものも(この場合はちょっと専門的な工具が必要となる事も))
先ずオーディオの脱着には最低限必要な工具があります。 それは「内装はがし」、「ドライバー」、「養生テープ(マスキングテープ)」の3点。
緑の工具が「内装はがし」。 先っぽがクワガタのようになって曲がっているのが特徴です。 内張りはがしやクリップリムーバーとも。
「マスキングテープ」は、別にセロテープやビニールテープでも代用可能ですが、ただ安物のセロハンテープとかビニールテープだとその粘着がダッシュボードにこびりついてなかなか取れずネチョネチョ〜 なんて事にもなりかねませんので、出来ればマスキングテープの使用を推奨。(私のオススメは
「3M社製のマスキングテープ」。 まあクルマ屋さんならどの方もオススメしてくるであろう一流品なので、粘着が残ったり 粘着が強すぎず弱すぎず・・・ なんて事も皆無かと
(← あ、ちなみに・・・ 上記画像に写っているマスキングテープは3M社製ではありません。 この時は、たまたま知人が持っていたテープを借りて使ってたもので。。。))
「内装はがし」もマイナスドライバー等で代用は可能ですが、ただ極力内装を傷つけず、かつ出来るだけ簡単にピンの脱着を行うならば〜 こういった専用品は絶対に使われる事を推奨しておきますね ^^ (意外とオーディオパネルなどのピンは固く、いくら車屋さんとは言えども、マイナスドライバーだと大変な思いをすることもしばしばですから。。。 但し! これら内装はがしは探せば色々と多種多様なタイプがあるようで、それら工具のチョイスは〜 これからETCを取り付けられる車両に合ったモノを用意しておきましょう
(もし購入を・・・ といった場合には、当サイト解説ページを最後まで熟読されてみて、また車両をも観察されてみて、それで最終的にチョイスされるのがいいかもしれませんよ ^^ ちなみに私個人的なオススメは ドライバータイプと呼ばれる金属製のもの。 ややずっしり感があり、その重量感が意外と力の補助になり、またシナりがないので力が伝わりやすい。 またグリップ感もGOOD。 樹脂製のペタンコのものもあるが、(樹脂製の薄い内装はがし) 私はちょっと使い難いですね ^^; 確かにペラペラで金属性に比べ傷は入り難い構造とはなっているんですがね。。 また薄い分細かい隙間にも使いやすいんですがね。。 まあどちらをチョイスするか好むかは個人次第とも言えるんですが))
では・・・ いよいよこれらの工具を使って、オーディオを取り出してみましょう〜 ^^)ノ
今回の実験車両は 「軽自動車のアトレーワゴン」。 軽自動車は比較的簡単なので、ネタにちょうど良いかな〜 と思ってピックアップ。
先ず、オーディオパネル等を取り外す時に、内装はがしが当たりそうな所へマスキングテープをはります (キズ防止)。
ちなみに、内装はがしにビニールテープを巻いているのは、これも内装に極力キズを付けないための工夫養生。
パネルの隙間に工具を突っ込んで、テコの原理で 「パキッ」とパネルを浮かせますが、この工具を差し込む位置は出来るだけ 「ピン」に近い箇所を選びましょう。 パネルのピンは予想以上にかたいですが、グッと力を入れてコジって下さい ^^
アトレーワゴンはネジがありませんので、いきなり内装はがしでパネルの脱着をやっていますが、、、 もちろん! パネルにネジが使われている場合には真っ先にネジを外し、その後に内装はがしでピンを外していきましょう。(車によっては隠しネジなんかがある事も) またパネルの取り外しには順序ある場合も御座いますので、それら取り外し順などにもご注意を。(ちなみにあまりにもピンが堅い場合には、再度車種別取付情報を見るなどして、こういた他に先に外すべきネジなどがないか、また取り外し順は合っているかどうかの再確認も。 隠しネジの見落としなどはけっこう多いです。 そしてそれでも問題ないようであれば〜 今一度力を込めて。。。)
ある程度パネルが浮き、手が入る隙間があれば、手で引っ張るのも良いでしょう(キズが付かないので)。(コレ重要です。 工具の力ばかりにウェイトを置いていると、内張り内装 (パネルとか)などが変形したり、また最悪の場合割れたり破損したり・・・ という事も意外と多いですから、これら内張り内装などを剥が (脱着)される場合には、どうしても工具でないと・・・ といった部分以外は、常に人の指力にウェイトを置いた作業を心がけておきましょうね〜 ^^)
パネルが外れたら、次はオーディオの脱着です。
カーオーディオのほとんどは、4〜6個ほどのネジだけで止まっていますので、これらのネジを外してしまうとすんなりオーディオが取り出せます。(但し、ネジが全て取れオーディオが取り外せる状態になっていたとしても〜 いきなり強く引っ張るなどして取り外さないで下さい。 オーディオ裏の配線によっては、何処か固定されていたり短いものがあったりと・・・ いきなり引っ張ってしまうと、それら配線が断線してしまう可能性がありますので。。。 またオーディオ奥にネジがある場合には、ドライバーだけでは事足りない事はかなり多いですので、ここら辺りにも十分ご注意を)
オーディオが取り出せたら、オーディオの裏を見てください。
オーディオの裏側へ配線が来てますね〜 この中の配線に、ETC取り付けに必要な電源類があるんです ^^ なのでこの配線のカプラーを抜いちゃいましょう〜!
ちなみに、この配線のカプラーにはロックがあるので、そのまま引っ張っても取れません。 上記画像で言えば、カプラーの上部にロックを解除するポッチがありますので、そこの部分を押さえ、カプラーをつまむようにして引き抜きます。 カプラーはかなりかたいですがちょっと頑張って取り外しましょう。(もちろん裏に付いているカプラー類は全て外し、オーディオそのものを取り外してください。 ちなみに黒くやや太めの配線はラジオアンテナと思われ、そのアンテナは特にロックはありませんので そのまま引っ張ってOK (ただ中にはロック付きのやつもありますので臨機応変に))
カプラーが外れオーディオを取り外し出来れば〜 いよいよ配線の作業に移ります \(^^ (>>> 「その3. 電源など配線。 プラス電源編」へ続く)
以上、カーオーディオ・カーナビの取り外し編でした。
ETC取り付けの一連作業を動画編集してみました。
動画ならではの分かりやすい箇所、参考になる箇所もあるかもしれません。
もしよろしければ、こちら動画も併せご参考頂けますと幸いです。(ETC車載器の取付け前編(〜アンテナ取付けまで))