カーオーディオを取り外せれば・・・ いよいよ配線作業!
ETCの配線は、プラス電源2本にマイナス電源1本。 分離型(セパレート)のETC車載器であれば、+アンテナの配線をするだけの単純作業です。 ちょっと電気についての知識がある方であれば全く難しくはないでしょう。(その車載器によっては、プラス電源は1本しかない場合も)
え〜 それと、配線作業を始める前に、、、 ここで何点か準備しておきたい物があります。 それが 「エレクトリタップ(エレクトロタップ)」と 「ペンチ」。 どちらも、ホームセンターに置いてます。 ペンチは車載工具のプライヤー(ペンチ)でも十分OKでしょう。(あ、最近は車載工具なんて乗ってないクルマが多いですがら、どちらにしても事前準備が必要かと。。。 それとこのエレクトリタップは、新品のETC車載器なら
1・2個ほどパッケージに同梱されている場合も)
ただカーオーディオが純正品タイプであれば、ほぼ間違いなく必要となりますが、カーナビ、又は社外品タイプのカーオーディオを取り付けられている方は、必要にならない事もあります。
なお、事前に必要かどうかについては・・・ 購入されるETCの機種や、カーオーディオ等のタイプによって異なりますので、実際に作業段階に入らないと分からない場合も多いでしょう。
さあ、いよいよ配線作業です。 ETCの取り付けで、一番キレイにすっきりと仕上がる「難易度 5.カーオーディオの配線から電源を取得する方法」です ^^
先ずは、先述の 「車種別取付情報」を参考にして、車両ハーネス(車両側の配線コネクター)から電源コードを探し出します。 これら車種別取付情報には「配線コネクター・カプラーの説明」が記載されており、カーオーディオに接続されているカプラー等の電源コードを簡単に割り出せます。(コネクター・カプラーの位置と、その配線の色が明記されています。 尚、配線の色が2色記されている場合には、その配線には2種類のカラーが使われているという事になります)
必要な電源系配線は、「アクセサリー電源」、「バックアップ電源」、「アース」の3種類。 その3種類の配線をETCの配線と接続します。(但し、その車載器本体によっては、「バックアップ電源 (常時電源とも)」の配線が不要な場合もあり(そもそも接続すべき配線が出ていない)、その場合には〜 そのバックアップ電源の配線をする必要などはありません)
ETCの配線には、必ず 「黄色」、「赤色」、「黒」の3種の配線があるはずです。(ひょっとしたら一部例外もあるかもしれませんが。。。)
「黄色」の配線には「BACK UP」、「常時電源」、「バックアップ」、「バッテリー」のいずれかの印が書かれています。(もしこれら配線の色と各名称が一致しない場合には、※注意1を)
「赤色」の配線には「アクセサリー」、「ACC」のいずれかの印が書かれています。(もしこれら配線の色と各名称が一致しない場合には、※注意1を)
「黒色」の配線には何も書かれていない場合もあり、配線の先っぽにクワガタのような金具が付いているでしょう。
で、これらの配線を・・・
ETC側 「赤色(ACC・アクセサリー)」 = カーオーディオ側の「アクセサリー電源」
ETC側 「黄色(バックアップ・バッテリー)」 = カーオーディオ側の「バックアップ電源」の配線へ各接続します。(黒色の配線についてはまた後程)
接続には「エレクトリタップ」を使います(圧着式コネクターとも)。
そこでエレクトリタップの使用方法は・・・(ちなみにコレ、正式には ”エレクトロタップ” なんですね ^^ 私、昔からの口癖でいつもエレクトリタップと言ってきたので、、、 TDLのパレードかっ みたいな)
タップ中央にある金属の「溝」へ配線を食い込ませるように配線を置き、(先ずは車両ハーネス側から)
外側のフタをペンチ等(あればプライヤーが最適)で締めます。(外側のフタをペンチ等でグッと閉めれば、配線が食い込むようなシステム)
タップにはロックがありますので、しっかりと奥までグッとペンチを握り、パチっと外側のフタが閉まるのを確認する事。
図で書くと、こんな↑感じになります。
片側に車両側(カーオーディオ側・車両ハーネス)の配線を接続し(フタのない方)、もう片側にもETC側のコードを接続すれば、タップの中央にある金属を通して電気が流れ、これら双方のコードとコードが接続出来るシステムになっています。(ペンチで圧着したときに、タップ中央の金属によって電源線の被膜が破れ、中の芯線がその金属に接触し〜 食い込み、電気が導通するというシステム。 なお、このタップには色々とサイズがあるので、車載器に付属しているモノ以外のタップを使用される場合には、芯線の食い込みが緩すぎず〜 激食い込み過ぎず〜 の物をチョイスしご使用されて下さい。 先者は接触不良、後者は断線の恐れがあります)
ちなみに他の種のタップの場合も、これらと若干構造は異なりますが〜 基本的なシステムは同じです。 同じような見解で問題ないでしょう。
ちなみに・・・ ETC側の配線(赤と黄色)の先っぽになにやら丸い端子が付いている場合には(俗に言うギボシ端子)、この丸い端子を切り離してエレクトリタップを使います。
下記のような配線構造になっていませんか〜? (向かって左下がオーディオ側、右上が車両側。 真ん中は接続されている配線を外してみたところです)
このパターンは、社外品(純正品ではない)のオーディオ、もしくはディーラーオプションのオーディオ(新車購入時のオプションで、ディーラーオプションと呼ばれるもの)によく見られます。
この場合は、上記の画像で言えば右上の白いカプラーの先に「車種別取付情報」に記載されている純正の配線(ここで言う車両ハーネス(車両側の配線コネクター))が控えており、その配線に接続するか・・・(その場合の接続方法は上記配線方法に同じくとなります。 但しその場合は、その車両ハーネスが 「車種別取付情報」に同じモノである事が前提となります)
オーディオの後に位置する配線に接続する方法の(上記画像で言えば、オーディオ側・左下の黒いカプラーから伸びている配線〜 車両ハーネス直前まで
(右上の白いカプラーまで)の配線)
2通りの方法があります。
ちなみに〜 もし、オーディオの後に位置する配線に直接配線するのであれば、
ETC側 「赤色」 = カーオーディオ側「赤色」
ETC側 「黄色」 = カーオーディオ側「黄色」で、接続すればOKでしょう。
この場合、社外品の規格は配線の色を統一している傾向なので、配線色によって配線の種類はほぼ決まっています。
但し!
「BACK UP」、「常時電源」、「バックアップ」、「バッテリー」と書かれた 「黄色」の配線は、「BACK UP」、「常時電源」、「バックアップ」、「バッテリー」のいずれかの印が書かれているコードへ、
「アクセサリー」、「ACC」と書かれた 「赤色」の配線は、「アクセサリー」、「ACC」のいずれかの印が書かれているコードへ、、、
電源の種類が合うように十二分に確認して接続するようにして下さい。(極稀にメーカーによっては、赤と黄色が逆だったり、色の配置が異なる事もありますので・・・(これはETC側、カーオーディオ側のどちらにも言える事ですから、どちら側も十二分に確認の上にての接続を願います))
尚、上記どのカプラー & コネクターにも属さず、かつ(また)各配線に電源などの表記タグなども一切見当たらず・・・ また配線色とその配置関係の確実性に欠ける(一部にタグが無いとか、またタグも配線図もなく、またメーカーにての接続配線確認も困難)・・・ といった場合などにおきましては、まあ一応はテスター(検電器)を使ってオーディオ裏や車両ハーネスの配線一本一本を測定
& 検電していって接続配線をチョイスする・・・ 等といった手法が残るには残ってはいるのですが、
ただこの手法に関しては、自動車のかなりの電気知識が必要になろうかと思われますので、その辺りは他のサイトさんを探されてみるか、最寄の技術者などにご相談されるなどを推奨しておきますね ^^
とまあこんな感じで配線が完成したら >>> 「その4. 電源など配線。 アースの取り方編」へ続く。
以上、プラス電源の配線編でした。
ETC取り付けの一連作業を動画編集してみました。
電源等の配線他、動画ならではの分かりやすい箇所、参考になる箇所もあるかもしれません。
もしよろしければ、こちら動画も併せご参考頂けますと幸いです。(ETC車載器の取付け後編(電源のとり方、ボディアースのとり方等))